【帯状疱疹発症予防のためにワクチン接種を!!】
帯状疱疹は小児期に帯状疱疹ウイルスにより水痘(水ぼうそう)にかかり、いったん治癒したのち脊髄後根神経節等に潜伏した帯状疱疹ウイルスが再活性化することで発症します。
帯状疱疹は皮疹や痛みを生じ、治癒した後も痛みなどが長期間持続する(帯状疱疹後神経痛)ことがあります。
特に高齢者では2割程度の方に帯状疱疹後神経痛が見られることが報告されており、帯状疱疹後神経痛の痛みはときに極めて激烈であり管理が難しいことから患者の負担は大きいものとなっています。
【帯状疱疹予防接種の定期接種について】
・過去に帯状疱疹ワクチンを接種したことがなく、次の1または2のいずれかに該当する方
(注意)任意接種で不活化(組換え)ワクチンを1回のみ接種した方で、令和7年度定期接種対象の方は、2回目の接種は定期接種の対象となります。
1.令和8年3月31日時点で、65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳、101歳以上の方
2.接種日時点で、60歳から64歳の方で、免疫の機能に障害がある方(身体障害者手帳1級相当)
・接種回数・自己負担額
ワクチンの種類 | 接種回数 | 自己負担額 |
---|---|---|
生ワクチン | 1回 | 4,000円 |
不活化(組換え)ワクチン | 2回 | 1回につき10,000円 |
・接種期間(令和7年度)
令和7年4月1日(火曜日)~令和8年3月31日(火曜日)
(注意)令和7年度の定期接種は令和8年3月31日までのため、定期接種で不活化(組換え)ワクチンを接種する方は、令和8年1月31日までに1回目の接種を行ってください。令和8年1月31日を過ぎると、2回目の接種は定期接種対象外になります。
【帯状疱疹予防接種の任意予防接種について】
・接種日時点で世田谷区内に住民登録があり、以下のどちらかに該当する方
- 50歳から64歳の方(定期予防接種対象者を除く)
- 帯状疱疹の発症リスクの高い18歳から49歳の方
(注意1)定期接種の開始に伴い、令和7年度から対象者が変更となっています。(注意2)帯状疱疹の発症リスクの高い方とは、以下の方を指します。
- 疾病や治療等により、免疫不全または免疫機能が低下した方
- 上記以外で、医師が接種を必要と認めた方
(注意2)費用助成は生涯に1度限り(生ワクチン1回または不活化(組換え)ワクチン2回)です。
・助成回数・金額
不活化ワクチン(シングリクス) 13000円
※シングリクスは2回接種のため26000円となります
※費用助成を受けられるのは、生涯に1度(生ワクチン1回または不活化ワクチン2回)限りです。
ワクチンの種類 | 助成回数 | 助成金額 | |
---|---|---|---|
1 | 生ワクチン | 1回 | 4,000円 |
2 | 不活化ワクチン | 2回 | 1回につき10,000円 |
・助成方法
- 助成券は区内指定医療機関に設置しています。ご予約の上、直接指定医療機関へ来院してください。 ※区への申込みは必要ありません。
- 指定医療機関備え付けの助成券に必要事項を記入し、本人確認書類(保険証等)を窓口で提示してください。
- 指定医療機関が設定した接種費用と助成金額の差額を指定医療機関へお支払いください。
・ワクチンの種類 →接種できるワクチンは次に掲げる2種類があります。
種類 | 名称 | 接種回数 | |
---|---|---|---|
1 | 生ワクチン | 乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」 | 1回 |
2 | 不活化ワクチン | シングリックス筋注用 | 2回(2か月空けて2回接種) |
・接種を受けることができない方
- 明らかに発熱(通常37.5℃以上)がある方
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかである方
- 過去に帯状疱疹ワクチンの成分によって、アナフィラキシー(接種後約30分以内に起こる呼吸困難などのひどいアレルギー反応)を起こしたことがある方
- 【生ワクチン接種希望の方】妊娠している、または妊娠している可能性がある方
- 【生ワクチン接種希望の方】先天および後天性免疫不全、または免疫抑制状態の方
- その他、医師が不適当な状態と判断した方
・接種を受けるに際し、医師とよく相談しなければならない方
- 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患などの基礎疾患がある方
- 予防接種後2日以内に発熱したことがある方、または全身性発疹などのアレルギーを疑う症状になったことがある方
- 帯状疱疹ワクチンの成分に対してアレルギーを起こすおそれがある方
- 過去にけいれんを起こしたことがある方
- 過去に免疫不全の診断を受けている方、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
- 【不活化ワクチン接種希望の方】血小板が少ない方、または出血しやすい方
- 【不活化ワクチン接種希望の方】授乳中の方、妊娠している、または妊娠している可能性がある方
・他ワクチンとの接種間隔
種類 | 新型コロナワクチン | 生ワクチン | 不活化ワクチン※ | |
---|---|---|---|---|
1 | 生ワクチン | 13日以上 | 27日以上 | 制限なし |
2 | 不活化ワクチン | 13日以上 | 制限なし | 制限なし |
※高齢者インフルエンザ、高齢者肺炎球菌予防接種は不活化ワクチンです。
副反応注射部位の赤みや痛み、倦怠感などがあります。通常、数日以内で治ります。万が一、高熱やひどい腫れ、けいれんなどの症状があった場合は、医師の診察を受けましょう。
健康被害救済制度帯状疱疹予防接種は、法律に基づかない任意接種です。任意予防接種によって引き起こされた副反応により、入院や生活に支障が出るような障害を残す等の健康被害が生じた場合には、「医薬品副作用被害救済制度」による給付の対象となります。〈注意〉予防接種後に高熱やけいれん等の症状があった場合や、給付申請の必要が生じた場合は、すみやかに医師の診察を受け、以下リンクより救済制度相談窓口までお問い合わせください。独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA):医薬品副作用被害救済制度