蕁麻疹(じんましん)は皮膚に蚊に刺されたような膨疹が急に出現し、通常はかゆみを伴います。
蕁麻(イラクサ)の葉に触れると痒みを伴う発疹が出現するため蕁麻疹と命名されたと言われています。
皮膚に痒みを伴う発疹が生じ、数時間で治まりますが、数日以上、繰り返し、同じ発疹が起こる場合があります。
⇒原因
アレルギー性蕁麻疹
食物や薬剤などアレルギーが原因で起こる蕁麻疹。口から摂取して30分以内で起こる事が多く、重症だとアナフィラキシーショックを起こす場合があります。原因物質を摂取しなければ、半日~1、2日以内には症状はおさまります。
非アレルギー性蕁麻疹
機械・圧迫や日光や発汗・ストレスなどが原因で起こる蕁麻疹です。
急性蕁麻疹、慢性蕁麻疹ともにこちらの非アレルギー性蕁麻疹の頻度が高く、9割以上は非アレルギー性と言われています。
はっきりとした原因はわかっていませんが、体質的に蕁麻疹を起こしやすい方がいると言われています。
当院での治療
抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬の使用やステロイド外用剤など、症状に合わせた治療を行います。
急性蕁麻疹の場合
抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を使用します。 重症の場合は点滴や注射をおこないます。
外用薬としては抗ヒスタミン製剤の軟膏などが効果的です。
慢性蕁麻疹の場合
抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤の服用が主になります。
病勢をみながら数ヶ月の内服が必要ですが、患者様のペースに合わせて内服量を漸減していきます。
1回きりの診察だけでなく、その後の経過や再発時にも診させていただき、患者様と共に根気強く蕁麻疹の治療をおこないます。